塾長の森です。
今回のテーマは「自主性」について。
よく、「自主性を重んじる」という教育方針を掲げている学校やご家庭がありますが、この「自主性」とは一体何なのでしょうか?
「ただ自らの欲求に従って、自ら行動を選択すること」が自主性なのでしょうか?
おそらく、保護者のみなさんがイメージする「自主性」とはそういったものではないと思います。
「自らの欲求も加味しつつも、論理的にに物事を判断し、自らの言動を選択していく」ことが、みなさんのイメージする「自主性」なのではないでしょうか(もちろんほかにもあると思います)。
うちは子供の自主性に任せているので、
「こどもがやりたいって言っているので、やる」
「こどもがやりたくないって言っているので、やらない(やめる)」
という話を聞くことがありますが、
それは、正しい「自主性」が発揮されての選択なのかな?と疑問に思うことがあります。
そもそも「子供の自主性」と言いつつ、保護者の方が誘導している場合もありますが、本当に子供に選ばせているのであれば、是非以下の問いを(幼児だったとしても)子供と一緒に考えて欲しいです。
・それをやること(やらないこと)によるメリットとデメリットを考える。
・そのメリットとデメリットを天秤にかけてどちらが大きいのか。
このようにメリットとデメリットを比べることは冷静にしてほしいと思います。
例えば、
・「水泳をならいたい!(できれば選手コースでがっつりやりたい!)」
☆メリット
・泳げるようになる。
・市や県の大会などで入賞するくらいになるかもしれない。
・好きな子にプールの授業でかっこいいところ見せられる。
・基礎体力がつく。持久力がつくからマラソンも速くなるかもしれない。
・忍耐力がつく。
☆デメリット
・時間的、金銭的理由から1つ習い事をやめなければならない。
・自分の自由時間が減る。
・受験勉強に差し支えるかもしれない。
・肩幅が広くなる(メリットかも?)
・塩素で髪の毛が傷む
このようにメリットとデメリットを考えて、そのデメリット以上に魅力があることなのか(すべきことなのか)を判断してもらえると良いと思います。
これくらいまで、考えた上で、「やる」「やらない(やめる)」という判断ができることが、「自主性」なのではないでしょうか?
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