国語の選択問題、感覚で選んでいませんか?~
- 大輔 森
- 5月1日
- 読了時間: 2分

■はじめに
「なんでこの答えを選んだの?」と聞くと、「なんとなく…」という返事。小学校高学年になると、選択問題の精度がそのまま読解力の差になります。感覚で選ぶ子と、根拠をもとに選ぶ子。その差は中学以降にどんどん開きます。今回は、保護者の方が家庭でできるサポートも含めて、選択問題の“正しい解き方”をご紹介します。
■よくある間違いパターン
小学校高学年によく見られる選び方の誤りをまず整理しましょう。
選択肢を先に読んでから本文をざっと読む →「読む」ことが目的になってしまい、設問との関連を見失いがち。
雰囲気で選んでしまう →「言ってることがやさしそうだから」「一番短いから」など。
キーワードだけを拾って似ている選択肢を選ぶ → 本文の一部と一致していても、文脈が違うことが多々あります。
■正解を導くための3ステップ
① 設問の「聞かれていること」を明確にする
例:「このときの主人公の気持ちとして最も適切なものを選びなさい」
→ 「このとき」がいつなのか、どんな状況なのかを把握する。
② 本文に“根拠”を探す
→その場面での言動・心情描写・比喩表現など、答えのヒントになる部分を線引きして確認。
③ 選択肢を“本文に照らして検証”
→一つひとつ「この選択肢は本文のどこで裏付けられるか?」を考える。“なんとなく”ではなく“本文に書いてあるから”という理由で選ぶことが大切です。
■家庭でできるサポート例
答え合わせ後に「どうしてその答えを選んだの?」と聞いてみる → 根拠が説明できなければ、「考え直すチャンスだね」と声かけを。
ニュースやコラムなどを親子で読み、「筆者の主張は?」など質問してみる → 思考を言語化する練習になります。
問題集の選択問題だけを集中的に取り組む日を作る → 時間制限つきで解かせて、あとからゆっくり解説してあげるのも効果的。
■森大塾での指導法
森大塾では、選択肢を選ぶときの“根拠づけ”を徹底して指導しています。生徒たちに「どの言葉がヒントだった?」と問いかけることで、「自分で気づけた!」という実感を得てもらいます。選択問題は“センス”ではなく“型”で伸ばせる力。苦手な子も、正しいステップを踏めば確実に力をつけていきます。
■まとめ
国語の選択問題は、小学校高学年の読解力を測る上で非常に重要な指標です。感覚ではなく、本文の根拠に基づいて選べるようになると、読解力は一気に伸びます。ご家庭でもちょっとした声かけや読み物の共有を通じて、日常からその力を育てていきましょう。
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