いつもありがとうございます。塾長の森です。
今日は、保護者の方からいただいた質問にお答えしようと思います。
今回のテーマは「記憶」の問題の教え方について
小学校受験のペーパーテストでは、
話を聞いて、その問題に答える「話の記憶」や絵を見て覚える「絵の記憶」の問題が出題されることが多いです。
ただ、この「記憶」の問題。苦手とする子が多いです。また、他の分野に比べると、教え方も難しい分野でもあります。
今日はその中でも「話の記憶」について。
ポイントは色々ありますが、まずやってほしいことは、「質問を先に教える」ことです。
通常の出題形式では、お話を聞いたあとに、その話に関する質問が出されます(お話に出てきた動物に〇をしてください等)。このパターンだと、漠然と話を聞いている子は、質問をされるころには、話の内容を忘れてしまっています。
そのため、こういった子の場合は、先に「質問」を教え、何に注意して聞けばよいのかを具体的に把握させるようにします。その上で話を聞けば、質問に答える確率がぐっと上がります。
これを繰り返すことで、だんだんと、話を記憶するポイントが分かってくると思います。
次の教え方は、「文章を短くする」
さきほどお伝えした方法でできるようになれば良いのですが、話が長いと、そううまくいかないことも多いです。そんなときは、文章を短く切って、その範囲に関する質問をしてあげてください。そして、慣れてきたら、だんだんと文章を長くしていきましょう。
ここまでは、テクニック的な話でしたが、これからは、そもそもの「記憶力」をどう伸ばしていくのかという話です。
まず大切なのは、普段の生活からよく人の話を聞くこと。普段から集中して聞けなかったり、こちらが話している最中に話しかけてきたりする場合は要注意。まずは、普段の生活習慣から見直しましょう。
また、記憶をたどって本人に話をさせるのもよいでしょう。今日園であったことなどを聞いてあげると、記憶を引き出すトレーニングになると思います。
次に、「絵本の読み聞かせ」も記憶力を高める効果があると思います。話の記憶問題が得意な子は、聞いた話の内容を(小学校受験で出るのは、ストーリー性のあるもの)絵本の挿絵のようにイメージや映像で記憶することができています。こういった力は、普段から物語を聞いていたり、絵本の挿絵に触れているからこそ身につくものだと思います。
挿絵程度だと、すべのストーリーが描かれれているわけではないので、子供はその挿絵の前後のイメージを自ら補完することで、読み聞かせを楽しんでいるのだと思います。
このように、読み聞かせによって、自然と耳から入ったストーリーを映像化することが出来ている子は、受験の「話の記憶」問題にも強いです。
今回は、小学校受験で出題される「話の記憶」について、取り上げました。
小学校受験は、「合格」という目標があるので、テクニック的なことに走りがちなのですが、大切なことは子供の力を伸ばしてあげることです。
そういった視点を忘れずに、小学校受験対策に取り組んでいただきたいと思います。
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